コロナと教育

新型コロナウイルス禍の終息の見通しは全く立っていない。いち早くオンライン授業に移行している国々がある中で、日本の学校も休校、再開を繰り返している。日本はICT教育をいかに疎かにしてきたかがすっかり露呈してしまった。

しかしここでコロナが収まるのを待ち、これまでの学校風景が訪れるのを待っているのでは子どもがあまりにも可哀そうである。国の施策を待っている時間はない。今こそ市町村レベルで小・中学校(*市町村立の高校がある場合は高校生も!)の子ども達に一人一人にタブレット等の貸与とネットワーク環境の整備等に早急に取り組むべきだと思う。しかし、あまり期待できないので、まずは各家庭で取り組むしかない。

特に小・中学生は基礎力を培う時期であり、1日1日の学習の継続が極めて大切である。新学期の今、新しい教科書は手元にあるので、まずその教科書を中心に勉強をしたい。また小学校2年生以上は全学年の復習も入れながら、月毎の学習計画を立て、国語、算数、理科、社会、英語等を中心に時間割をつくる。できれば教科書にあった参考書(ホームガイド、答えも載っている)を準備したい。

自学自習が基本だが、どうしてもわからないところは家の人に聞く。オンライン授業が始まったら担当の先生に質問することができる。携帯のフェイスタイム等の機能を使って質問することもできるかも…。
あと、できれば各家庭でタブレットやPC等でネット学習ができる環境を整えてあげたい。また親のほとんどはアイフォン等を持っていると思うので、使わない時間に子どもに利用させることもできる。その際は閲覧制限の設定は忘れないでしておく。

例えば分数がよくわからない時はネットを利用したい。とてもわかりやすく説明してくれる先生方が動画を配信しているので焦点を絞った学習が可能だ。

問題集もやる。学校からの問題集だけでは学習量が足りない、理解と習熟にはアウトプットが欠かせないので色々な問題集を本屋に行って探してくる。コロナの今、とても混んでいるので、できるだけお店に人がいない時間帯に行くとよい。一度良い参考書や問題集が見つかったらネットで購入する。わからない問題は家の人に聞くか、オンラインで学校の先生や塾の先生等に質問する。

オンラインでできない学習は理科・社会の実験・観察やフィールドワーク等があるが、家でも十分できる。これもサイトを探すと台所でできるような実験等が載っている。収束のタイミングで小グループでワイヤレスマイク等を使って学校や塾で実験・観察、フィールドワーク等をすることも可能である。

音楽や図工・美術、体育等、心と体の学びは塾や同志が集まった小さなサークルでできる。

最後に忘れてならない学びは家でのお手伝いである。これからを生きる上で不可欠な自主性や思考力、創造力、社会性を伸ばす上で親としては責任を持って子ども取り組むことが重要である。

コロナ禍の日本の学校教育も大きく変化しなければならない。思考力や創造力等を十分に伸ばせなかったこれまで文部科学省が主導してきた教育システムは限界だろう。これからは上記のようなホームスクーリング(家庭での学び)が主体となっていくと思う。(*奇跡的にコロナが終息すると話は別だが…。)

不登校やいじめ問題も解決されるし、保育園のように学校にすべてを期待する親もいなくなるだろう。また我儘、勝手なモンスターペアレントも消滅する…。

ここで変われる学校や先生方は大丈夫だろうが、あとは淘汰されてしまうかも…。

ワクチンなどが開発されてもウイルスと共に生きる社会は何年も続くと思う。常に最悪を考え、先ずは子どもの教育を充実させてあげたい。