教育はサービス業ではない!

新自由主義で学校はサービス業と考える人が多くなっているように思う。我儘勝手な私的なサービスを公的な学校に要求する勘違い保護者が少なからず存在する極めて憂うべき状況にある。

コロナ禍の今こそ、教育の本質を再認識し、子どもたちの自立(自律)力を伸ばす本物の学校を心ある人が力をあわせ創っていくチャンスではないかと思う。

ブナ自然学舎では自然のエコシステムを大切にしたライフスタイルの確立を目指し、家庭菜園や養鶏、ビーチ・カフェ、ブナ塾などを実践しながら、農業や食、また教育のあるべき姿を追求している。

今年の一人田植えも終わった。機械植えの後、田んぼに入り、さし苗をしながら、稲を育てることと子どもの教育が重なる。

か弱い苗が成長し豊かに実るまで、日々稲の様子を観察し、水や雑草の管理等、サポートしてあげなければならない。水、土、養分、天候等、虫、動物等の様々な関係性の中で育っていくので、これだけのサービスをすれば確実に育つとは限らない。子どもも自然であり、全く同じである。

昨年から小中学生の無料塾(黒松内ブナ塾)を始めた。受験を目的とした塾ではない。無料なのでサービス業とは無縁である。同じ思いをする人の力をあわせて子どもたちが真に自立・自律できるような応援ができたらと考えている。(※現在はコロナ対策をしながら再開の準備を進めている。)